Mission
VAIOの新しいフェーズにふさわしいコンセプトを定義する
2014年にソニーから独立したVAIOは、技術力を強みに、VAIO Zなどの高性能なモデルを発表し、熱狂的なファンの心を掴んできました。また、法人向けモデルでもニーズに的確に応え、市場での確かな存在感を示してきました。
2023年、VAIOはこれまで培ってきた本質的な価値をより多くの人にお届けできるポテンシャルを持ったVAIO F16・VAIO F14（法人向けにはVAIO Pro BMとVAIO Pro BK）の発売を決定。VAIO独立時、独立5周年時にブランディングを担当した私たちには、製品のコミュニケーションと同時に、VAIOブランドの新しいフェーズにふさわしいコンセプトの開発が求められました。
Idea
Windows PCの「定番」というポジション
かつてガジェットの頂点に君臨し、嗜好品だったPCは、今や必需品になりました。けれどPC業界では細かいスペック競争が常態化し、PCは、多くの人にとってどれを選んで良いかわからない状態が続いています。私たちは、人々の生活をいちど俯瞰して見てみることにしました。
見えてきたのは、多くの人は、必要十分な、普通に快適なPCを欲していることでした。つまりWindows PCには、いまだにこれを買っておけば間違いないというモデルがない。限られた人以外は、細かいスペック競争はいらないのではないか。むしろ、「こういうのでいいんだよ、こういうので」と感じられるような普通のPCが欲しいのではないか。
普通をつくるのは実はいちばん難しいけれど、PCギークの高い要求に応えてきたVAIOだからこそ「最高の普通」のPCがつくれたのではないか。こうした考えから、「Windows PCの『定番』」をコンセプトに据えました。コミュニケーションでは、嗜好品ではなく、毎日の生活の必需品になった「定番」PCを表現するために、長く愛され続けている衣食住の3つの定番プロダクトを選りすぐり、VAIO F16、VAIO F14を並べて表現しました。アートディレクションとデザインはSHA Inc.さん、撮影は吉田明広さんにお願いしました。
Result
「普通だね」は褒め言葉
2023年3月29日に渋谷ストリームで行われた発表会には、たくさんのメディアが集まりました。4月10日現在、これまでなかった「定番」というコンセプトや、発表会でお伝えした「『普通だね』は褒め言葉」といったキーワードをメインに非常に多くのメディアで掲載されています。6月の発売開始に向けて、様々なコミュニケーションを実施していきます。
| Client | VAIO株式会社 |
|---|---|
| Year | 2023 |
| Credits | Project Leader/Creative Director:淺井勇樹 |
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